カナリーワーフのディールメーカー

LondonのCanary WharfでのM&Aの仕事、英語、観光等についてつれづれと

【絶景】セブンシスターズ(イギリス)

今回はイギリスの南端フランスに面する白亜の絶壁が織りなす絶景セブンシスターズ(Seven sisters cliff)へのハイキングについて。

行き方

ロンドンからセブンシスターズに行くには

  1. Brighton経由
  2. Seaford経由
  3. Eeastbourne経由

の3つの方法があるが、今回は2のSeaford経由、Eeastbournまでハイキングで歩いて、EastbourneからロンドンVictoria駅にに戻るというコースにした。

まずはロンドンの Victoria駅から、途中Lewes駅で乗り換えてSeaford駅まで電車で約1時間半。そこから海に向かって歩くとハイキングコースが見えてくる。晴れている日は多くの人がハイキングしているので、人についていけば迷うことはないだろう。

セブンシスターズ

天気に恵まれ、雲一つない快晴。対岸のフランスも見えるんじゃないかというくらいの澄み渡った空。

駅から海に向かって10分ほど歩くと、いきなり目に飛び込んでくる絶景。最初からテンションが上がる。

道中ところどころに家が建っている。こんな絶景の中に家を持っているなんて富豪に違いない。

断崖絶壁は実はかなりアップダウンが激しい。途中かなり急な坂もあり、緑に覆われた優しい見た目とは裏腹に上る間息が上がっている人は珍しくない。


登っている間はだんだん嫌になってくるが、絶壁の上に到達して眺める景色はまさに息をのむ美しさなので、疲れが一気に吹っ飛んでしまう。

恋人とゆっくりピクニックするのは最高に楽しいだろう。

くたくたになってきたところで、終点の町Eastbourneが彼方に見えてくる。ここからがまだ結構名長いのだが。

ハイキングの終点、Eastbourneは美しい町。特に海岸沿いはちょっとしたリゾートのような雰囲気で、ビーチでは多くの人がリラックスしている。

名物のムール貝をビールとともに頂く。22km歩きぬいた後の冷たいビールは、もう最高。

帰りは、Eastbourne駅から電車でLondon Victoria駅へ。所要時間は行く時と同じくらい。ただし、電車の本数が少ないので、帰りの電車は事前に調べておくことが望ましい。

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魅惑の国ポルトガル縦断5日間一人旅 ーその5ー ~リスボン~

楽しかったポルトガル旅行も今日でおしまい。3日目からリスボンに泊まっていたのだが、近郊の町に繰り出していたので、夜少し歩いたのを除いて実はリスボン市内はまだあまり観光していない。しかし、半日しか時間がないので、行きたいところを厳選してコンパクトに観光することにした。

リスボン大聖堂(Sé de Lisboa)

まず徒歩圏内のリスボン大聖堂へ。大聖堂自体は行く先々の町で飽きるほど見てきたので、今回の目的はあくまで大聖堂&トラムといういかにもポルトガルな写真をとるため。

20分くらいは待つのかと覚悟していたが5分くらいで運良くついてすぐにトラム登場!

その後急いでComércio plazaにあるAsk me Lisbonでリスボアカードを購入し、路面電車E15でベルンの塔へ。半日しかないのにリスボアカードを購入したのは、行列のできるジェロニモス修道院の入場券をあまり待たずに購入できて、時間が節約できるから。Ask me Lisbonは9時以降でないと営業していないので、朝一番に観光地に行きたい場合は、必ず前日に購入していくこと。

10時前にはベルンの塔に着く予定だったのに、路面電車が来ない来ない。やっと来た時には20分ほど遅れていて早くも暗雲漂う展開に。レトロなものを期待していたが、モダンなものでちょっと残念。9時台は通勤の時間が終わっていないからなのかかなりぎゅうぎゅうで身動きが取れない。もしリスボンに住んだら毎日こんな感じなのかと妄想を膨らませ、地元の人の日常が体験できた感じがしてそれはそれでよかった。が、ジェロニモス修道院で8割下車した。

ベルンの塔(Torre de Belém)

テージョ川の防衛のための要塞として建てられ、後述のジェロニモス修道院とともにマヌエル様式を代表する建造物である。

ベルンの塔ついた時には10時をすぎており、すでに列ができている。10分ほど並んでみたが全く進む気配がないので、外観だけ堪能して潔く退散。要塞であるにもかかわらず装飾がかなり凝っている。

発見のモニュメント(Padrão dos Descobrimentos)

エンリケ航海王子没後500年を記念してつくられたモニュメント。とにかく大きくて迫力がある。展望台と地下に展示があるとのことだが、ジェロニモス修道院が激混み必至だったことを踏まえ、中には入らず。


ジェロニモス修道院(Mosteiro dos Jerónimos)

ジェロニモス修道院は、ヴァスコダガマを記念するために、大航海時代の海外事業によって得た富をつぎ込んで建てられたマヌエル様式の修道院。

ジェロニモス修道院に向かう前にまず隣にある考古学博物館へ。というのも、こちらでもジェロニモス修道院のチケットが買え、しかも列が短い。10分ほどでチケット入手。

なお、教会時代は並ばずにすぐに入れるが、回廊の方は少し並ぶ必要がある。

流石航海事業が生んだ莫大な利益をつぎ込んで建築下だけあってとても荘厳で豪華な造りだ。


帰りは728番のバスに変更。エッグタルト誕生のお店にも立ち寄ろうかと思ったが、やはり列ができており、ちょうどバスが来たので、まずはRossio周辺に戻ることにする。エッグタルトのお店はそっちでも結構見かけたし。

www.tripadvisor.jp

バスの方がトラムより全然速い。トラムってあんまりスピード出せないのだろうか。

昼食: Joao do Grao

www.tripadvisor.jp

レストランに着いたら全然混んでなくて拍子抜けした。

メニュー見るとこれまで出会えなかった伝統料理がほとんどあるではないか!お店が面している通りはどこのお店も同じようなメニューを提供していたので、この通りのお店に適当に入ればどこでも伝統料理を味わうことができたにちがいない。

ということで以下をオーダー。

タコのリゾット Arroz de mariscos
豚肉のあさり炒め Carne de Porco a Alentejana
バカリャウのコロッケ Pasteis de Bacalhau

豚肉のあさり炒めは豚肉が薄切りではなくブロックでかみごたえがあってジューシーあさりの味はほんのり感じるくらい他のも食べなければならないので、フライドポテトはスルー。

バカリャウのコロッケは、見た目細長いただのコロッケかと思うがすり身なっており徐々に口の中にタラの味が広がっていく。
リゾットはタコだと思っていたらタコなしのシーフードリゾットだった。なぜ確認しなかった自分。でも、蟹、海老、あさりが入っていて美味かった。ただし、ハーフサイズでも大きく、しかもアツアツの中、空港に向かう前にCarmo conventに寄りたかったので時間がなく、泣く泣く残す。

カルモ修道院:Carmo convent

Carmo conventはRossio駅の裏手にあり、特に最終日ホテルからすでにチェックアウトしてRossio駅のロッカーに荷物を預けた場合は、ロッカーのある3階の横の出口から徒歩3分くらいのところにあり、中もそこまで広くないので、そろそろ出発する必要があるけどまだ30分くらい時間があって空港に向かう前にサクッと何かしたいときに重宝する。

周りは重厚な建物だが中に入って見ると廃墟感が半端ない。中世に建てられた修道院が、啓蒙主義思想にも影響を与えたと言われる18世紀のリスボン大地震によって崩壊して再建されずにそのまま残ったという建物だ。

街のど真ん中にこんなもの寂しげで諸行無常を訴えかけてくる空間が存在するなんてしんじられん。


20分ほどで見学し、地下鉄で空港へ。青から赤に1回乗り換えが必要だが、空港が終点なので乗り過ごす心配もなくなかなか便利。なお、他のヨーロッパ各国からLCCで来ている場合、ターミナル2に無料のバス移動する必要があり、一定数乗車人数が集まるまで出発しないので注意が必要。

お土産はもちろん、エッグタルト。

路面電車のクッキーも見た目がかわいいのでお土産には使えそう。

最後に

ポルトガルは、(今回はちょっと肌寒かった日もあったが)気候は温暖で、世界遺産も多くてバラエティに富んでおり、異国情緒あふれる街並みも印象的で、シーフードもふんだんに使う地元の料理も美味しいので本当におすすめ。期待していたが、それを裏切らない素晴らしい思い出になった5日間だった。

A23 地球の歩き方 ポルトガル 2018~2019

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レトロな旅時間 ポルトガルへ 最新版 (旅のヒントBOOK)

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魅惑の国ポルトガル縦断5日間一人旅  ーその4ー ~シントラ~

4日目は今回の旅行の目玉の一つ、(またまた)世界遺産シントラ。シントラには見どころが多く、特にお城・宮殿好きにはたまらない場所だ。リアルディズニーランドであるペーナ神殿、ポルトガル版万里の長城ムーア人の城壁、リアルRPGダンジョンのようなレガレイラ宮殿などなど。

最新のシントラ駅からペーナ宮殿までのバス時刻表。2018年4月末現在始発は9:15。
TIMETABLES

朝のRossio駅は窓口が一つしか空いていなく、切符買うには少し並ぶ必要あったが、余裕を持って到着していたので問題なし。窓口スタッフは英語がお世辞にも上手いと言えず、何度もシントラむけと確認したからか態度があまり良くなかった。

時間があったのでプラットフォーム横のカフェで朝食を購入。入り口にあるマシーンで番号札を引いて待つ。それに気づかないで待ちぼうけを食らっていた人がいたので、出発前の時間がないときは特に気を付けたい。以下の2つはどちらも美味しかった。

5月でも気温は11時度。風もあり日差しがないと寒い。434番のバス停では30分ほど待つことになるので防寒は必須。バス停ではゆうに30人程度列をなしているので、始発で行きたい場合は並ばないといけない。

待っている間にバスの周遊券を売りに来るスタッフがいるが、もしシントラ周遊パス(Bihete Train & Bus)券をすでに購入しているのであれば間違ってペーナとかムーアとか聞こえても入場券と間違えて買わないように。https://blog.hatena.ne.jp/bisumaruk2/canarywharf-deal-ma.hatenablog.com/edit?entry=17391345971645198201#

ペーナ宮殿(Palacio Nacional da Pena)

ペーナ宮殿は、かつて地震で廃墟と化した修道院をベースに19世紀にフェルナンド2世が命じて王家の離宮として建てたもので、ロマン主義建築の代表的な建物ということらしい。その鮮やかな姿はおとぎの国から抜け出してきたかのようだ。


始発のバスでペーナ宮殿に着いてもすでにチケットカウンターと入り口の両方に長蛇の列。

周遊券なんかにこだわらずUBERでさっさと来ればよかったと後悔。10時ごろ無事入場。宮殿の門から建物までは距離があるため、歩くかバス(有料)に乗る必要がある。十分歩ける距離なので、後続を待ってまだ出発しそうにない場合や、体力に自信がある場合は、歩いていくのがお勧め。緑に囲まれて気持ちい。

ペーナ宮殿が近づいてくる。わくわくする。

実際の室内混むので早めに見たほうが良い。逆に室内を見ないのであれば30~45分程度でも回れるはず。まず周りを見て戻ってきたら行列が2倍になっていてちょっと後悔。結局2時間使うことになってしまった。

城の周りをぐるっと一周すると遠くにムーアの城跡が見える。まるでRPGとかラピュタの世界に迷い込んだかのようだ。

宮殿の中はなかなか豪華である。さすが国王夫妻の住まい。
まずはダイニングルーム。

寝室

浴室。

ティールーム。眼下に広がる絶景を見渡しての紅茶はさぞかし美味しいことだろう。

またまたベッド。気持ち良さそう。

デザイン性のあるソファ。

ダントンアビーに出てきそうな電話機。

ホール。

流石にキッチンも広い。鍋の数と種類がすごい。

ブタの丸焼を入れるために豚の形にかたどってあるのだろうか。豚のサイズって個体差ないのだろうか。

これほどまでにヨーロッパらしからぬ異国情緒漂うを通り越してもはやメルヘンチックな宮殿があるだろうか。


ムーア人の城跡(Castelo dos Mouros)

歴史を紐解けばローマ帝国崩壊後、一時的にゲルマン民族の国が支配したあと、イベリア半島はイスラム教徒に支配される時代が続き、その一派であるムーア人が9世紀ごろに建設した城跡でその後キリスト教勢力によって陥落し、廃墟と化していたが、前述のフェルナンド2世の指示で一部修復された。



ムーア人の城跡はペーナ宮殿でて左徒歩5~10分。先ほど駅からペーナ宮殿に向かう途中に通った一つ前のバス停まで歩くと観光案内所らしき場所がある。

晴れていて日差しが強く、歩いているうちに汗ばんでくる陽気だったので森林浴が気持ちがいい。しかし、道は険しい。しばらく木漏れ日の中を舗装された山道を進む。

道の周りの崖には神話の時代に住んでいた巨人が、怒りにまかせてどこかの巨岩を投げつけたのではないかと思われるような巨岩が無造作に山肌に刺さっている。

しばらくすると城壁らしきものが見えてくる。森と一体化した城壁は巨神兵が出てきてもおかしくない雰囲気。

城壁内に入るとさらに城壁が左右に天に向かって伸びていく。城壁に上ると確かに万里の長城に似ている!奇しくもユーラシア大陸の東端と西端にそれぞれ長城があるのだ。ムーア人のと中国人は気が合うのかもしれない。人間考えることは同じなのかもしれない。

遠くにはペーナ宮殿のカラフルな姿が見える。

時間がもったいなかったが、さすがに足が疲れてきたので、カフェでご飯代わりにお菓子を買って食べながらひと休憩。

ここで時間がおしてきたので、national palaceは行かずにRegaleira placeに向かうことに。係の人曰く、ムーアの城塞をさらに下って30分歩くか、一旦シントラ駅に戻るしかないとのこと。

バスはペーナ宮殿行きのものに乗れば、national palaceを通り、一周回ってシントラ駅に戻れる。そこから435番のバスに乗り換えてレガレイラ宮殿に向かう。結局ここの移動に1時間弱費やしてしまった。

レガレイラ宮殿(Quinta da Regaleira)

レガレイラ宮殿では結局2時間ほど過ごした。この冒険心くすぐられる場所を1時間以内に回るのは難しい。誰が何のために作ったのか、大人が童心にかえって楽しめるのだ。

隠れた道、塔、洞窟、滝、橋、井戸、城、分かれ道と冒険に必要な有りとあらゆる要素が揃っている。地図からして宝の地図に見えないこともない。

あとはモンスターが出れば、完全にドラクエの世界だ。まさにリアルRPGなのだ。家にこもってゲームするのに飽きたら、西の果てまで旅してこのダンジョンを攻略してみよう。

まずは塔。登ってみるとはるか彼方の山の上にムーアの城壁が見える。この距離を歩くのはさすがにありえないだろう。1時間かかってもバスを待ってよかった。

その後立派に彫刻が施された構造物の口のこところに入ってい行くと意外に内側が広く、真っ暗な洞窟になっているではないか。

恐る恐る進んでいくと、なんと螺旋階段に囲まれた井戸の底に出た。これが世界ふしぎ発見でも紹介された井戸だろうか。

井戸への別の入り口から出ていくと今度は分かれ道になっている。これは本格的に冒険気分だ。

左側に進んでいくと出口周辺がかなり混んでいる様子で全く前に進まない。やっと出口に出たと思ったら、今度は滝があり、池をわたる飛び石!

前の人に写真をお願いされたので快くとってあげて、自分も同様に後ろの人にお願いすると、またされてかなりイライラしていたらしく、かなり強い口調で「No!」信じられなくて思わず「Excuse me!?」とききかえしてしまった。改めて「I said No!」と言われて、仕方なくあきらめるが、この人は相当怒っていたようで、池の近くに立っていたスタッフ(人が落ちてもレスキューできるように見張っていたのだろうか?)に写真を規制すべきだと文句を言っていた。

こういう人は本当に残念。待つのが好きな人なんていないだろうに、なぜそんなに気が立っているのか。一生に一度だけのチャンスの人も多いのだから素晴らしい思い出を写真に残したいのは人間なら分かり合えるだろうに。

気を取り直して、その後も入り組んだ様々な仕掛けを存分に堪能した。

先ほどの井戸の上。

秘密の扉。

異国情緒あふれるモニュメント。昔モンスターファームというゲームが好きだったが、その中で希少アイテム入手のために古代遺跡を探検するシーンがあるが、それを思い出した。

またまた洞窟へ。



最後に宮殿。

敷地はかなり広く、ほぼ網羅したものの、やはりすべてみてまわれれないのが残念だったが、本当に楽しい場所だった。駅に戻るバスは、来た時に降りたバス停と同じ。

しかしバスが来るまでに30分ほど待たねばならずかなりタイムロス。もともとユーラシア大陸の最西端ロカ岬も行こうと思っていたが、順調に行っても往復だけで2時間弱、滞在時間も含めると3時間弱かかるので、断念。

そういえばまともにご飯を食べていなかったので、駅で電車を待ちながら、駅前の売店で買ったスイーツを堪能。ポルトガルのスイーツは本当においしい。

シントラの伝統的なお菓子、queijadas。

夕飯:fcade dos mares

www.tripadvisor.jp


想像以上にムーディなお店。家族連れもいたが基本は老若問わずカップル。イワシとか豚のあさり炒めはやっぱりない。まぁこの雰囲気だといかにもなさそう。そこで店員に何か伝統料理があるか聞いて、タコを注文。スターターに海老も。

飲み物はヴィーニョ・ベルデ(Vinho Verde)、所謂緑色のワイン。店内の照明のせいか白ワインとぱっと見変わらない。それもそのはず、実は緑は色ではなく、未熟なという意味のことらしい。日本語で未熟なことを指して「まだまだ青い」というのを英語では「green」という形容詞で表現するが、それと同じことなのだろう。お味は非常にスッキリした酸味があり飲みやすい。かなりマイルドなので、お酒苦手な人もいけそう。逆に強い味が好きな人には物足りないかも。


海老は高かったが、これは美味かった。ぷりぷりかつソースが絶妙
でよかった。


タコは自分のこれまでのタコの概念を変える一品だった。自分はこれまで煮たタコというものをあまり食べてこなかった。したがってタコはこりこりした触感という認識がったのだが、柔らかいながらもろいわけではなくしっとりした弾力があり、味がしっかりしみているタコというのもおいしいものだと思った。

そんなこんなで、4日目も夜が更けていよいよ最終日。

To be continued

おまけ:ロカ岬まで回る場合に削るべき日程

私が訪れた三つの場所はどれも素晴らしいので、どれかに全く行かないということはあまりお勧めしない。特に、レガレイラ宮殿は非常にユニークなので、是非訪れてほしいが、レガレイラ宮殿に興味がない場合には、バスの乗り換えがあって時間を使う同宮殿に行かないというのが一番時間の節約になる。行ってみた実感では、地図で行先を探しながら見て回ることになるので、特定の場所だけ見て時間を短縮することは難しい。

そこでペーナ宮殿、レガレイラ宮殿、ムーアの城壁の全てに行く場合には、ペーナ宮殿の内部の見学をあきらめるというのが一番良いように思う。王室の生活の様子という意味では、フランスのベルサイユ宮殿の方が豪華であり、そちらでも見学できるという考え方もできるからだ。

A23 地球の歩き方 ポルトガル 2018~2019

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リスボン・シントラ・カスカイス & ポルト: ポルトガル写真集?

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魅惑の国ポルトガル縦断5日間一人旅 ーその3ー ~エボラ~

3日目は世界遺産のエヴォラ歴史地区。中でもサンフランシスコ教会の人骨堂は是非訪れてみたいと思った場所だ。


2日間歩きまわって疲れたので、3日目は朝はゆっくりして10:30発のバスでエボラ(Evora)へ。エボラ行きのバスは地下鉄ブルーラインのジャルディン・ズーロジコ(Jardin Zoologico)駅を出てすぐのところにあるREDE EXPRESSOSという会社が運営するバスを利用。

Expressos

 ジャルディン・ズーロジコ駅の中の案内をたどって、駅を出てすぐ赤い看板が目に飛び込んで着る。

ぎりぎりに行くと人が並んでいてチケットを買うのが間に合わない可能性があるので要注意。私は幸運にも3分ほど出発が遅れたので間に合った。
 

バスにはコンセントはないがWiFiがあっていろいろとはかどる。

昼食

12時過ぎに到着したのでまずは腹ごしらえと思ってTripadvisorで一番人気のお店に行くが、残念ながらおやすみ。
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5/1の祝日と繋げて休んでいるお店が多いようで、やっているお店も人気店はどこも予約でいっぱい。仕方なく通りかかったこちらのお店に。

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入った時は貸切状態だったが、出る頃にはほぼ満席に。お店の女性は愛想良いものの英語は得意ではない様子。アレンテージョ地方の名物豚肉のあさり炒めが食べたかったが、メニューになく、とりあえずポークとワインを。ワインは並々注いでくれた。お味はなかなか美味しかった。ソースはこってりだけどしつこくはない。ワインに合う感じ。


水道橋(Acueducto del Agua de Plata)

観光はまずローマ時代の遺跡から。町の外の幹線道路を横切って城壁をまたいで民家の上にローマ時代に作られた水道橋がかかっている。2,000年も風雨に耐え現在も古の面影を伝えるそれらの構築物からは力強さを感じた。


ディアナ神殿(Templo de Diana)

こちらもローマ時代に作られた神殿で、いまは柱が残っているにすぎないが、町のシンボルとなっている。

エヴォラ大聖堂 (Sé de Évora)

レコンキスタによってキリスト教徒が支配を回復してすぐに建築がはじまった大聖堂。徐々に拡張されたとのことだが、この規模の町にしてはかなり威風堂々とした建築で内装も豪華だ。

これは最後の晩餐の場面だろうか。

受胎した聖母マリア像。妊娠した聖母の像は珍しい。それにしても聖母の周りの彫刻は黄金色で実に神々しい。

しかし、ポルトガルの小径はなぜこんなに絵になるのだろうか。ひっそりとした路地が好きな人には、ポルトガルはたまらないと思う。

白い壁に黄色がアクセントになっていて美しい。

サンフランシスコ教会(Igreja de São Francisco)


















人骨堂(Capela dos Ossos)

人骨堂はサンフランシスコ大聖堂の横に入り口がある。回廊を通り、チケット買って右に行くとすぐに壁面全てを人骨に覆われた空間が広がっている。

頭蓋骨の周りは石だと思っていたらそこも骨端の部分が埋め込まれたものだと気付いて、圧倒される。実に5,000人分の人骨が、柱、壁そして天井に所狭しかつ整然と敷き詰められている。

16世紀にはEvoraの市内外に43もの墓地が存在しており、人々の生活に必要な貴重な土地が不足する事態になっていた。そこで、土地の有効活用のために墓地の再整備が計画され、弔いの意味も込めて礼拝堂を立てることになった。さらに計画を主導していた修道士たちは、対抗宗教改革の時代背景の中、死に向き合い死について考えるために、敢えて骨が見えるようにしたそうだ。

自分はこれまでの人生で霊感があると思えるような体験はないので、霊感はほぼないのだと思うが、霊感強い方なら何か感じるのだろうか。無数の骸骨が柱から、壁から、天井から部屋の中を見つめているのであり、見ている自分は実は見られているのだという感覚すらしてくる。いや、実際そうなのかもしれない。

上にあがっていくとエボラの町を一望できる。


ヴァスコダガマの銅像と胡椒の木

ヴァスコダガマと言えば、大航海時代を代表する人物の一人で、言わずと知れたインド航路を開拓し、ポルトガルによる香辛料貿易の進出に大きな貢献を果たした人物だ。ここ、テストにでるところ。

冷凍技術がない古の時代において、香辛料は食料を保存するうえで極めて重宝された商品だったが、インド原産の胡椒はまさにその香辛料の王様だった。胡椒はかつて同じ重さの金と同じ値段で取引されていたともいわれ、胡椒の木はまさに金生る木と言っても過言ではなかった。ポルトガルのような小国が、かつてリスクをとって世界市場で肝となる商品を独占し、7つの海に覇を唱えたことに想いをはせると、ロマンがある。

素晴らしい公園で、コーヒーでも買ってゆっくりしたいところだったが、帰りのバスの時間になったので、一路リスボンへ。

夕食: Cervejaria Trindade

色々なブログや旅行記事で紹介されているお店。Rossio駅の方からは、坂を登って行く必要があり、Googleマップだけ見ていると近そうだが、以外に行くのに時間がかかる。店内かなり広いが、ほぼ満席だったので、やはり人気店なのだろう。

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おススメを尋ねるとシーフードを勧められたので、ポルトワインと以下を注文。ポルトワイン本当に甘い!



個人的にはそれほど満足度は高くなかった。翌日どうしても行きたいシントラに行くという予定があったためあたる可能性も踏まえて牡蠣は断腸の思いで断念(なんともったいない!)海老もポルトガルじゃないと食べられないわけではない。

ここまでタコを食べてないので、タコのリゾットなんかないのかと聞いても、タコのサラダしかないとのことなので、それを頼んだところ、何が入っているのかわからないがじゃりじゃりとした食感のものが多く、クレームいれたいくらいに口に合わなかった。スープはおいしかった。

そんなこんなで夜は更けて次の日は期待のシントラ観光へ。

To be continued

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ヴァスコ・ダ・ガマ 東洋の扉を開く (大航海者の世界)

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日本のM&A史上最大の買収のターゲット、シャイア(Shire)がどんな会社か調べてみた。

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日本の製薬最大手武田薬品工業がアイルランドの製薬企業Shireを買収することで合意したということで、実現すればソフトバンクによるアーム買収を超え、日本のM&A史上最大の買収になることが見込まれている。

そこでこの画期的な案件の対象となったShireがどんな会社なのか調べてみた。

概要

社名: Shire plc
本社所在地: アイルランド、ダブリン
従業員数: 23,044 (米国57%、欧州36%、アジア5%、ラテンアメリカ2%)
CEO: Ornskov, Flemming(2013年~現在)
上場: ロンドン証券取引所(Ticker: SHP)
事業内容: 世界有数のバイオテック企業であり特に希少疾病に強みを持つ

沿革

1986年に創業し、当初は骨粗鬆症を予防治療するためのカルシウムサプリメントを製造していたが、その後アルツハイマー病や腎不全等の新薬の開発を始めた。

1990年代中盤からは戦略的なM&Aを繰り返し、今日に至るまで20以上の買収を実施して事業規模を拡大した。とりわけ、2006年のTKT買収によって、リソソーム蓄積症治療薬を取得したことにより、希少疾病治療薬分野に注力するようになった。

その後も買収によって2007年にはADHD、2008年には遺伝性血管浮腫に関する製品を製品ポートフォリオに加えた。

2016年には同社史上最大の買収であるBaxaltaの買収を行い、免疫領域、血液領域そしてがん領域の3つの領域における主要プレーヤーとなっている。この買収によって、Shireの従業員は3倍に増え、複数の市場でのトップ製品を獲得し、研究開発力やパイプラインをより増強・充実させることに成功している。

主要製品疾病領域

疾病領域(TA:Therapeutic Area)別の売上高内訳をみてみると、

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(出所: Shire開示資料)

上位3領域(免疫領域、血液領域、中枢神経領域)で約75%を売り上げている。決算説明資料によれば、特に稼ぎ頭の免疫疾患関連では、前年同期比で14%の成長を達し、成長をけん引している。

事業地域

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売上の大部分がアメリカ市場によっている。IMSによれば、2021年の世界の医薬品市場におけるアメリカ市場の割合は43%程度と予想されているので、やや米国によったポートフォリオになっているといえるかもしれないが、同じくIMSによる予測では2015~2020年の世界の医薬品市場の成長は3~6%であり、その成長の半分は米国の成長が寄与するとのことであるので、米国に市場の売上が大きいことは今後の成長にはプラスとも考えられる。

業績推移

まずは売上規模と成長率についてみてみる。

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(出所: Shire開示資料, Capital IQ)

過去4年間急激に売上が上昇しているが、これは2016年にBaxaltaを買収したことによるものである。Baxaltaの売上が2016年に一部、2017年に通年分取り込まれている。なお、2018/12期以降はアナリストコンセンサスの数値を示しているが、市場は今後同社が約1~3%程度の成長を達成することを見込んでいる。なお、Shireは2018年4月16日にがん領域事業の売却を発表(Shire Announces Sale of Oncology Business to Servier for $2.4 Billion)しているが、上記グラフの2018/3期以降の予測の数字には当該影響は完全に織りこまれていない可能性がある。参考までに、入手可能な最新の通年売上は、武田が17,320億円(2017/3期)、Shireは17,386億円(2017/12期、1GBP=155JPYと仮定)であり、同水準である。(本来であれば、LTM換算して同時期を比較すべきであるが、最新の便宜上ここでは通年売上としている)

次に利益率をみてみよう。

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(出所: Company Filings, Capital IQ)

マージンはやや下落傾向にあるが、それでも約43%と高い水準で推移することが予想されている。ちなみに武田のEBITDAマージンは2017/3期までの4年間で約19%である。ただし、武田はナイコメッドのような利益率の低いビジネスモデルの事業も展開していることから、単純比較はできない。しかしながら、PMIコストを考えない場合、買収によって利益率が改善しそうだということは言えるだろう。利益率が高い分Shireの時価総額の方が武田より大きく、「小が大をのみこむ」買収になっている。

財務状態

2018年3月末時点で現預金、有利子負債、直近通期EBITDAに対するネット有利子負債(ネットデット)の比率は2.8倍である。

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2.8倍とはどいうことかと言えば、要するに、仮にEBITDAが継続可能だと仮定すると、配当も設備投資もしなければ、約3年で有利子負債を返済することができるということである。しかし、現実にはそんなことはありえないので、実際にはもっと返済に時間がかかる。通常製薬会社は利益率が高く、キャッシュリッチなので、買収を繰り返しているファイザーのような一部の企業を除いて、借入は少なく、中にはネットデットがマイナス、すなわちBS上現預金の方が有利子負債より多い、という企業も多い。なぜShireはそれほど有利子負債が多いのかというと、2016年にBaxaltaを買収した際に借入を原資にして、まだ返済しきれていないからである。武田はこの状態にさらに借入をしてShireを買うのである。

武田とのシナジー

価格に影響を与えることからシナジーの分析はM&Aの案件になかで極めて重要であるが、一方で外部からは情報が限定的であるために分析することが難しい領域でもある。

通常製薬会社の買収ではシナジーとして、製品のクロスセル、パイプラインの整理統合、営業網の集約・整理、生産設備の統廃合・有効活用、研究開発力の強化、本社移転による節税などがあげられる。

特に同一の疾病領域における買収の際には、研究開発力の向上やコスト削減によるシナジーも大きいことが期待されるが、以下の分析によれば、Shireと武田が注力する疾病領域には大きな重複がなく、どちらかというと補完関係にあると言えそうだ。武田からすれば、時間を買うM&Aだったということだろう。

https://article-image-ix.nikkei.com/https%3A%2F%2Fimgix-proxy.n8s.jp%2FDSXZZO3022012008052018000000-3.jpg?w=591&h=855&auto=format%2Ccompress&ch=Width%2CDPR&q=45&fit=crop&crop=faces%2Cedges&ixlib=js-1.1.1&s=9f88294e6ed59176ee5bbcc2d64b1257
(出所: 日本経済新聞電子版「武田がほれた、シャイアーの創薬基盤」)

次は、武田による買収条件を整理するとともに特にバリュエーションの観点からその提案がリーズナブルかどうか見ていきたい。

魅惑の国ポルトガル縦断5日間一人旅 ーその2ー ~ブラガ、コインブラ~

ポルトガル旅行2日目は、まずブラガから聖地ボンジェズス(Bom Jesus do Monte)へ。早起きして窓を開けると虹が出ていた。

ポルトガルには「リスボンで遊び、コインブラに学び、ポルトで働き、ブラガで祈る」という言葉があるようにブラガは信仰の街として知られている。街の中には無数の教会、聖堂がある中で、中でも特に圧巻なのはやはりボンジェズス。

ボンジェズス

ブラガ駅前のバス停で2番のバスに乗って東に約20分ほど行くと、山腹に幾何学模様の建物が姿を現す。ボンジェズスを見るためにわざわざブラガに泊まったが、生憎ボンジェズスにつくころには、空は雨模様。

バスの時刻表(2018年4月末現在)

ボンジェズスはポルトガル語で「良いイエス」という意味で、初めて文献に登場のは14世紀だが、現在の形になったのは17世紀以降ブラガ大司教の指令によるものとのこと。教会のある丘に上るにはイベリア半島で最古の一つと言われているケーブルカー(有料)を使うか、または歩くことになる。

まずは、舗装されたジグザグした道を上る。折り返し地点には小屋(?)があり、覗き込むとイエスの受難の場面が色鮮やかな彫刻で表されている。


しばらく歩くと、開けたところに出て、有名な幾何学模様の階段が全貌を現す。雨と霧も相まって仙境の如き姿はそれはそれで絶景であり信仰心を掻き立てる。さぁここからは階段を一段ずつ登っていく。昔の人は一段とまた一段と信仰心を高めて登っていったのだろうかと勝手に想像しながら。


まずは五感の噴水。階段のを上るごとに、踊り場にそれぞれ「視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚」をモチーフにした噴水が巡礼者を迎える。
まずは視覚。目から水が噴き出ている。

次に聴覚。耳から水。

さらに嗅覚。すごい鼻水。

そして味覚。今度は口から。

最後に触覚。なぜ壺なのか。

それから三美徳の噴水が巡礼者を迎える。三徳とはFaith, Hope and Charity(信仰、希望、博愛)。

頂上は鮮やかな花が咲き乱れ、振り返れば眼下に街を一望する眺めと下から見たモノトーンな幾何学模様とは別の一面を見ることができる。裏には洞窟らしきものがある。






下りはケーブルカーにしようと思っていたが、青空がところどころ見え始めたので、青空を背景に撮影できる瞬間を逃すまいと徒歩で下るも結局青空は現れず、バスで駅に戻る。


想定より早めに駅に戻ったので以下のお店でランチへ向かうが、途中から晴れてくる。O Jacoという駅から徒歩5分程度のい店で、ポルトガル料理の定番バカリャウを頂く。タラの旨味がソースと絡まって美味しい。
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腹ごしらえした後は、駅に戻りコインブラに電車で移動。

コインブラ

学府コインブラ(Coimbra)はポルトガル第三の都市で、だいたい北のポルトと南のリスボンの中心くらいのところに位置している。その昔、リスボンが首都になる前には首都だったこともある。先ほどの言葉の通り、コインブラは中世からの長い歴史と伝統を誇るコインブラ大学がある町として、学びの町として知られている。

移動はコインブラBという駅で乗り換えて終点コインブラ駅へ。ここで問題発生。駅にロッカーがなく、ネットで調べた以下のお店ももう廃業したとのこと。まずはインフォメーションセンターに行って尋ねることに。

インフォメーションセンターは駅から徒歩5分ポタジェン広場(Portagem)のすぐ近くにある。5時に閉まってしまうようで、代わりに以下の場所を説明されるも日曜だからだろうか、目印と言われた看板は発見できず、住所の近くのお店の人にも質問するが見つからず。


UBERしようと思ってアプリを起動するも残念ながらコインブラではサービスがない。タクシーもなかなか通らなかったので、覚悟を決めてスーツケースを弾きながら丘の上にある世界遺産のコインブラ大学図書館に向かう。途中ツアーで来ていると思われる日本人の旅行客一行とすれ違うとき、この人なんでスーツケース引いてここまで来ているんだろうという視線が半端なかった。

コインブラ大学図書館には入場制限があり、チケット€12を購入する際何時から入場できるか言い渡される仕組みになっている。少しだけコインブラに立寄ってサクッと図書館だけ見るということを考えていると痛い目にあうので、余裕持って半日は時間を取っておくのが望ましい。


コインブラ大学はもともと13世紀に創立された最も歴史のある近代型の大学の一つ(ちなみに一番古いのはイタリアのボローニャ大学で創立は11世紀)リスボンにあった大学を移転したことを起源にもち、法学、神学、薬学、カノン法(教会法)の4科目が中世よりコインブラ大学の中心だったそう。ミュージアムもあるらしいが、お目当は図書館なのでパス。歴代の教授の肖像画が飾られた部屋もある。


ラテン廊下。ラテン語しか話してはならなかったと伝わっている。

コインブラ大学をコインブラに移転させたジョアン3世の像。

図書館の隣にある礼拝堂の巨大なパイプオルガン。装飾が緻密かつ豪華絢爛。

いよいよ図書館へ。図書館はどこぞの宮殿と見紛うばかりの豪華絢爛な装飾。係の方にもともと宮殿だったのかと聞いたところ、最初から図書館として作られ、19世紀までは普通に使われていたとのこと。当時は植民地帝国だったこともあり、ブラジルで採れた金をふんだんに使ったとのこと。学びの園にふさわしい雰囲気で、おしゃべりや携帯をいじろうという気持ちにはならないかもしれない。(なお、図書館内は撮影禁止なので、こっそり撮ったがすごさが10分の1も伝わらない。。。)


なお、今でも教員と学生は中の図書を借りることが可能らしい。ただ本はかなり年季が入っておりもはやページがくっついて開きもしないのではないかと心配になる。壊れても弁償のしようがないだろうし。

30分ほどの見学を終えて外に出るとまた虹が出ていた。本日2回目!

その後駅の近くのレストランへ。なんてことのない路地裏が異国情緒あふれていて好き。夕方になると、伝統的な音楽であるファドの調べが聞こえてきて夕焼けに沈む街の景色とともに郷愁というかせつないというか、ついつい物思いにふけってしまう。



ファドと女性が一体化したモニュメント。



夕食

ディナーは、A Cozinha da Mariaというお店を予約。
www.tripadvisor.jp

路地裏にひっそりとある、隠れ家ちっくなお店。雰囲気も良く、料理も美味しいので、カップルもお勧め。ちなみに支払いは現金のみ。


お目当ては羊の肉をワインで煮込んだ伝統料理、シンファナ。羊の肉のくさみはほとんどなく、私はラム大好き人間なのでもともと問題ないのだが、羊の肉が苦手な人でも行けるのではないかと思う。
https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g189143-d3222311-Reviews-A_Cozinha_da_Maria-Coimbra_Coimbra_District_Central_Portugal.html

満腹になったところで旅の最終地点リスボンへ。さすがポルトガル、緯度が高いので8時ごろでもまだ夕焼け中。本日3度目の虹。こんな完全な虹は初めて見た。

散々にわか雨に濡れたものの、この虹を見たらまぁいいかと思えた。

リスボンへの移動はまた電車なのだが、途中で乗り換えが必要でもともと2時間の予定が、結局3時間以上かかってしまった。やはり電車の乗り換えは要注意。

次の日はリスボンから日帰りでEvoraへ。

To be continued

A23 地球の歩き方 ポルトガル 2018~2019

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魅惑の国ポルトガル縦断5日間一人旅 ーその1ー ~ポルト~

ロンドンからはRyan airやEasyjetなどのLCCが就航しており、週末にサクッとヨーロッパに行って帰ってくるということが簡単にできる。飛行時間も2~3時間でチケットも£50~150手程度だ。今回はスタンタッド航空(Stansted Airport)から、ユーラシア大陸の西端、大航海時代の覇者、史上もっとも偉大なサッカー選手の一人であるクリスティアーノ・ロナウドの母国、魅惑の国ポルトガルへ。

出発

Stansted Airportはロンドンで3番目に大きい空港で、ロンドン中心部からは北東に位置しており、カナリーワーフからはバスでも電車でも1時間ほどかかる。LCCは概して早朝または夕方~夜便が多く、国際便は例によって2時間~1.5時間前に到着なので、午前中の飛行機でも早朝にはロンドン中心部を離れる必要があるのは少し不便。空港に到着したのは7時台だったが、そんな時間でも荷物検査には20〜30分かかった。空港では無料wifiサービスが提供されているが、通信速度はやや遅い。

9:25分発なのに9:15にようやく搭乗開始で案の定出発は遅延。やっぱりLCCだと遅延リスクは避けられないか。Priorityを購入したけど、搭乗ゲートで搭乗券確認後すぐにシートに座れるのかと思いきや、飛行機搭乗までさらに待たされる。雨なのに一旦外に出てから飛行機まで歩いて搭乗する。LCC初体験なのだが、これはLCCだからなのか、それともヨーロッパだからなのか。

ロンドン・ポルトは飛行機で2時間半、時差が0時間(ちなみにお隣の国スペインは時差-1時間)と国内の感覚に近い。到着後、空港でポルトカードを購入し、地下鉄でポルト市内へ。ポルトカードは、電車やバスが乗り放題かつ指定の観光名所が割引になるカード。有効期限によってお値段が変わる。購入場所は青い看板が目印。両替もここで可能。なお、両替にはパスポートが必要。この隣には、ATMもあり、クレジットカードやデビットカードでユーロを引き出すことも可能。

ポルトカードは2枚に分かれていて、手前が交通手段用のカードで奥は観光名所の割引券。


アルマス礼拝堂

市内への所要時間は30分程度で、風景を眺めながらだとあっという間。ポルトガル発祥の地といわれるポルト観光はまず、Bolhao駅で降りてアルマス礼拝堂(Capela das Almas)から。ポルトガルの伝統的な装飾であるアズレージョ(建物の外壁に使用される陶器のようなタイル)で覆いつくされた壁。白地に鮮やかな青色で描かれた装飾は予想以上に圧巻だった。


昼食

もうお昼なので、San Bento 駅に行く道すがら、Abadia Do Portoというレストランへ。ここはいろいろな記事やブログに掲載されていて、行ってみたかったのだ。お目当はポルトガル風モツ煮込み、Tripas à Moda do Porto。
www.tripadvisor.jp

2時過ぎだったからかほとんど待たずに席に案内された。モツはじっっくり煮込まれていて柔らかいながら弾力性がある。それからベーコンもたくさん入っている。ご飯にも合うし、ワインも欲しくなる。そして海鮮。至福の時。

サンベント駅とは反対の方向になるが、ポルトガルに住んだことがある方が推奨していたので、以下のお店も良さそう。ご参考まで。
www.tripadvisor.jp

サンベント駅

次は、サンベント(Sao Bento) 駅のコインロッカー(駅を入って左奥)で荷物を預ける。坂道が多いのでさすがに1日スーツケースをひいて回るのはしんどい。

使い方は、

  1. 荷物を入れるて、取っ手を回して鍵をかける
  2. 表示された金額を払う(2時間以上だともっと高いにも関わらず預け入れるとき画面には€1.5しか表示されないが、一旦はこれでOK。超過料金は受け取りの際に支払う仕組み
  3. レシートが発行されるので、これを保管(受け取りの際に必要)

構内には両替も。

駅構内のアズレージョを鑑賞。ポルトガル史上の名場面が描かれている。
ジョアン1世によるポルト入場。

エンリケ航海王子によるセウタ攻略の場面。この時エンリケ航海王子は若干21歳。凛々しい雄姿が描かれている。ポルトガルが大航海時代の先駆けとなった出来事であり、この後海外進出が加速し、やがてマラッカ海峡に至る海洋王国を築くに至る。


クレリゴス教会

駅から西に阪を上りクレリゴス教会 (Igreja dos Clérigos)へ。

クレリゴス教会の鐘塔への入場にはチケットが必要で、支払いは現金のみ。階段はかなり狭く大人2人がすれ違うのがやっとというポイントがいくつかあり、上り下りにそれなりに時間がかかる。お相撲さんはたぶん通れない。

様々なイエスキリスト像

塔からは眼下にポルトの街並みを一望できるが、生憎の曇り空。屋根という屋根がオレンジ色一色で、もはやジブリの映画みたい。


ちょうど塔の前を路面電車が通過。路面電車ってなんかいいよね。


その後徒歩5分のところにある世界一美しい本屋へ向かうが、本屋の前にはすごい行列。50人以上はいるだろうか。他にもポルト大聖堂やドン・ルイス一世橋なども観光したかったので、とりあえず後回しに。

近くにIgreja dos Carmelitasという教会があったので入ってみることに。内部は思いのほか豪華。

紫色の衣装は珍しい。

もう一度本屋に引き返してみるが、相変わらず長蛇の列なので後回しにしてポルト大聖堂に向かう。ポルトは観光ポイントがコンパクトにまとまっていて歩ける距離なのがうれしい。そしてふとした個人的には路地裏が絵になるので、気づいたら目的地についているという感じで街歩きも楽しい。

ポルト大聖堂

ポルト大聖堂 (Sé do Porto)は13世紀に完成した市内で最も古い建物だそう。教会というと先がとがっているイメージがあるが、見た目からも四角く頑丈なつくりに見えるポルト大聖堂はどちらかというと要塞だ。

ポルト大聖堂から見た街並み。時間がないなら、クレリゴス教会の鐘塔は行かずこちらだけでいいかも。


ドン・ルイス1世橋

そこからさらにドロウ川に向かって坂を下ってドン・ルイス1世橋(Ponte Dom Luís I)に移動、かの有名なパリのエッフェル塔を設計したエッフェルの弟子の一人が設計したもので、鉄骨美強調されたその外観はまさに橋版のエッフェル塔ともいうべき姿であり、ポルトの町の象徴でになっている。

橋は二重構造になっており、上はメトロ、下は車、両方に歩行者通路がある。

橋の上からの風景。

橋を渡ると甘いワインとして有名なポルトワインのワイナリーが多く構える地区。しかし、もう時間が遅いのでワイナリーツアーは断念。昔から上流で作ったワインを船でドロウ川を下ってポルトまで運んだらしい。

すっかり夜になってきたので、もう一度本屋に向かったところ。なんとしまっている。。。仕方ないので、外から一枚。


夕食

サンベント駅の北側にあるBifanasというポルトガル風豚肉のハンバーガーが有名なCongaというお店へ。
www.tripadvisor.jp

かなり席数があるので並ぶ必要はなかった。人気店なのでどんどん客が入ってくるが回転早めで予約なしでも入れる可能性が高い。ここのBifanasはピリ辛で人気だそう。

メニューはこんな感じ。

さらにも一品、ポルトの代表的なB級グルメのフランセジーニャ(francesinha)を注文。豚肉の上にチーズが乗っている。まぁまぁおいしいが、Bifanasの方がおいしかった。

腹ごしらえが済んだところで、サンベント駅に戻って電車でブラガへ移動。本当はドン・ルイス1世橋の夜景も見たかったが、さすがに体力がきつくなってきたので、断念。うーむ、ポルトで一泊すればよかったか。

駅に行く途中で世界一豪華なマクドナルドに立ちよる。シャンデリアがあるマクドナルドってなかなかない。

ブラガ(Braga)への移動含め、今回の移動はすべてCPというポルトガルのJRみたいな企業が運営する電車を利用。

www.cp.pt


ところで、サンベント駅などのように始発の電車は定刻通りなのだが、乗り換えは遅延するので、要注意。ちなみに今回の旅行では3回の乗り換えすべてが遅延した。

ところで自分のチケットも9時30分発となっており、Google Mapで検索しても9時30分発の列車が存在するはずなのに、駅の掲示板をみるとブラガ行きの電車は10時過ぎとなっている。駅員に訊いても次は10時過ぎといわれでもチケットはそうなっていないと、聞き返すとなぜかしつこいと怒り始めた。CPのアプリでもう一度確認すると、Campanhaで乗り換えがあったので、別の駅員に確認すると確かにブラガに行くにはそれが一番早く、プラットフォームを教えてもらえた。

駅員態度悪い。Googleはさすが。電車多用するならアプリは便利だし必須。

Comboios de Portugal

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乗り換えは時間がかかったが、ブラガのホテルは駅の目の前だったので特段問題なく、一日目終了。さて翌日は目玉の一つである、ボンジェズスへ。

To be continued

A23 地球の歩き方 ポルトガル 2018~2019

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