英文を読んでいるとラテン語に出くわすことがある。中には既に、かなり一般的に使われているものもあって、もはや英語の一部と化しているものもあるが、中にはほんのたまに見かけて調べるものの、忘れたころに再登場するようなものもある。今回は自分が仕事で見かけた英文の中のラテン語をまとめてみる。(★の数は、個人的な見かける度合いの多さの目安)
ビジネスでよく見かけるラテン語
ad hoc (★★★) 特別の目的のための、即興の
コンサル業界では日本語の会話の中でもかなり使われている気もする。
confer /cf. (★★★) 参照
高校の英語の教科書にあった記憶があるのでかなり有名なはず。
curriculum vitae /CV (★★★) 履歴書
外資系に転職する際にマスト。Resumeという言い方もある。
exempli gratia /e.g. (★★★) 例えば
これは超有名。
et cetera /etc. (★★★) 等など。
みんな大好きetc
id est /i.e. (★★★) すなわち
これも超有名。個人的にはe.g./i.e./c.f./etc.が超有名四天王。
NB / Nota Bene (★★★)
ただし、~という点に注意という意味で頻出。
vice versa (★★★) 逆も同様
覚えているとなかなか便利。
circa /c. (★★) およそ
コンサル、IB業界では頻出。便利な単語。
per se (★★) 正確には、本質的には
Status Quo (★★) 現状、そのままの状態
英語ではAs-isという言い方もする。
ditto (★★) 同様に。The sameと同じ意味。
de facto (★) 事実上の
デファクトスタンダードという単語は聞いたことがあるはず。
et al. (★) その他の人々、その他の事項
pro forma (★★★) 形式上の、仮・試算の
M&Aや投資関連の仕事ではプロフォーマ財務諸表等という形で頻出。
実際にはそうではないが、あたかも特定の事象が発生したものと仮定してそのインパクトを考慮したという意味合い。
veto (★★★) 拒否権
inter alia (★★) とりわけ
pari passu (★★) 並んで、同程度で
ローンのパリパス条項が有名。別々の債務の間に返済の優先順位がなく、すべて同順位という意味。
pro bono (★★) プロボノ善意の活動
pro rata (★★) 比例して、案分して
mutatis mutandis (★) 準用して
契約書で全て事例を全て列挙することが難しい場合に使う。とても便利。
quid pro quo (★) 見返り、交換条件、対価