カナリーワーフのディールメーカー

LondonのCanary WharfでのM&Aの仕事、英語、観光等についてつれづれと

魅惑の国ポルトガル縦断5日間一人旅 ーその1ー ~ポルト~

ロンドンからはRyan airやEasyjetなどのLCCが就航しており、週末にサクッとヨーロッパに行って帰ってくるということが簡単にできる。飛行時間も2~3時間でチケットも£50~150手程度だ。今回はスタンタッド航空(Stansted Airport)から、ユーラシア大陸の西端、大航海時代の覇者、史上もっとも偉大なサッカー選手の一人であるクリスティアーノ・ロナウドの母国、魅惑の国ポルトガルへ。

出発

Stansted Airportはロンドンで3番目に大きい空港で、ロンドン中心部からは北東に位置しており、カナリーワーフからはバスでも電車でも1時間ほどかかる。LCCは概して早朝または夕方~夜便が多く、国際便は例によって2時間~1.5時間前に到着なので、午前中の飛行機でも早朝にはロンドン中心部を離れる必要があるのは少し不便。空港に到着したのは7時台だったが、そんな時間でも荷物検査には20〜30分かかった。空港では無料wifiサービスが提供されているが、通信速度はやや遅い。

9:25分発なのに9:15にようやく搭乗開始で案の定出発は遅延。やっぱりLCCだと遅延リスクは避けられないか。Priorityを購入したけど、搭乗ゲートで搭乗券確認後すぐにシートに座れるのかと思いきや、飛行機搭乗までさらに待たされる。雨なのに一旦外に出てから飛行機まで歩いて搭乗する。LCC初体験なのだが、これはLCCだからなのか、それともヨーロッパだからなのか。

ロンドン・ポルトは飛行機で2時間半、時差が0時間(ちなみにお隣の国スペインは時差-1時間)と国内の感覚に近い。到着後、空港でポルトカードを購入し、地下鉄でポルト市内へ。ポルトカードは、電車やバスが乗り放題かつ指定の観光名所が割引になるカード。有効期限によってお値段が変わる。購入場所は青い看板が目印。両替もここで可能。なお、両替にはパスポートが必要。この隣には、ATMもあり、クレジットカードやデビットカードでユーロを引き出すことも可能。

ポルトカードは2枚に分かれていて、手前が交通手段用のカードで奥は観光名所の割引券。


アルマス礼拝堂

市内への所要時間は30分程度で、風景を眺めながらだとあっという間。ポルトガル発祥の地といわれるポルト観光はまず、Bolhao駅で降りてアルマス礼拝堂(Capela das Almas)から。ポルトガルの伝統的な装飾であるアズレージョ(建物の外壁に使用される陶器のようなタイル)で覆いつくされた壁。白地に鮮やかな青色で描かれた装飾は予想以上に圧巻だった。


昼食

もうお昼なので、San Bento 駅に行く道すがら、Abadia Do Portoというレストランへ。ここはいろいろな記事やブログに掲載されていて、行ってみたかったのだ。お目当はポルトガル風モツ煮込み、Tripas à Moda do Porto。
www.tripadvisor.jp

2時過ぎだったからかほとんど待たずに席に案内された。モツはじっっくり煮込まれていて柔らかいながら弾力性がある。それからベーコンもたくさん入っている。ご飯にも合うし、ワインも欲しくなる。そして海鮮。至福の時。

サンベント駅とは反対の方向になるが、ポルトガルに住んだことがある方が推奨していたので、以下のお店も良さそう。ご参考まで。
www.tripadvisor.jp

サンベント駅

次は、サンベント(Sao Bento) 駅のコインロッカー(駅を入って左奥)で荷物を預ける。坂道が多いのでさすがに1日スーツケースをひいて回るのはしんどい。

使い方は、

  1. 荷物を入れるて、取っ手を回して鍵をかける
  2. 表示された金額を払う(2時間以上だともっと高いにも関わらず預け入れるとき画面には€1.5しか表示されないが、一旦はこれでOK。超過料金は受け取りの際に支払う仕組み
  3. レシートが発行されるので、これを保管(受け取りの際に必要)

構内には両替も。

駅構内のアズレージョを鑑賞。ポルトガル史上の名場面が描かれている。
ジョアン1世によるポルト入場。

エンリケ航海王子によるセウタ攻略の場面。この時エンリケ航海王子は若干21歳。凛々しい雄姿が描かれている。ポルトガルが大航海時代の先駆けとなった出来事であり、この後海外進出が加速し、やがてマラッカ海峡に至る海洋王国を築くに至る。


クレリゴス教会

駅から西に阪を上りクレリゴス教会 (Igreja dos Clérigos)へ。

クレリゴス教会の鐘塔への入場にはチケットが必要で、支払いは現金のみ。階段はかなり狭く大人2人がすれ違うのがやっとというポイントがいくつかあり、上り下りにそれなりに時間がかかる。お相撲さんはたぶん通れない。

様々なイエスキリスト像

塔からは眼下にポルトの街並みを一望できるが、生憎の曇り空。屋根という屋根がオレンジ色一色で、もはやジブリの映画みたい。


ちょうど塔の前を路面電車が通過。路面電車ってなんかいいよね。


その後徒歩5分のところにある世界一美しい本屋へ向かうが、本屋の前にはすごい行列。50人以上はいるだろうか。他にもポルト大聖堂やドン・ルイス一世橋なども観光したかったので、とりあえず後回しに。

近くにIgreja dos Carmelitasという教会があったので入ってみることに。内部は思いのほか豪華。

紫色の衣装は珍しい。

もう一度本屋に引き返してみるが、相変わらず長蛇の列なので後回しにしてポルト大聖堂に向かう。ポルトは観光ポイントがコンパクトにまとまっていて歩ける距離なのがうれしい。そしてふとした個人的には路地裏が絵になるので、気づいたら目的地についているという感じで街歩きも楽しい。

ポルト大聖堂

ポルト大聖堂 (Sé do Porto)は13世紀に完成した市内で最も古い建物だそう。教会というと先がとがっているイメージがあるが、見た目からも四角く頑丈なつくりに見えるポルト大聖堂はどちらかというと要塞だ。

ポルト大聖堂から見た街並み。時間がないなら、クレリゴス教会の鐘塔は行かずこちらだけでいいかも。


ドン・ルイス1世橋

そこからさらにドロウ川に向かって坂を下ってドン・ルイス1世橋(Ponte Dom Luís I)に移動、かの有名なパリのエッフェル塔を設計したエッフェルの弟子の一人が設計したもので、鉄骨美強調されたその外観はまさに橋版のエッフェル塔ともいうべき姿であり、ポルトの町の象徴でになっている。

橋は二重構造になっており、上はメトロ、下は車、両方に歩行者通路がある。

橋の上からの風景。

橋を渡ると甘いワインとして有名なポルトワインのワイナリーが多く構える地区。しかし、もう時間が遅いのでワイナリーツアーは断念。昔から上流で作ったワインを船でドロウ川を下ってポルトまで運んだらしい。

すっかり夜になってきたので、もう一度本屋に向かったところ。なんとしまっている。。。仕方ないので、外から一枚。


夕食

サンベント駅の北側にあるBifanasというポルトガル風豚肉のハンバーガーが有名なCongaというお店へ。
www.tripadvisor.jp

かなり席数があるので並ぶ必要はなかった。人気店なのでどんどん客が入ってくるが回転早めで予約なしでも入れる可能性が高い。ここのBifanasはピリ辛で人気だそう。

メニューはこんな感じ。

さらにも一品、ポルトの代表的なB級グルメのフランセジーニャ(francesinha)を注文。豚肉の上にチーズが乗っている。まぁまぁおいしいが、Bifanasの方がおいしかった。

腹ごしらえが済んだところで、サンベント駅に戻って電車でブラガへ移動。本当はドン・ルイス1世橋の夜景も見たかったが、さすがに体力がきつくなってきたので、断念。うーむ、ポルトで一泊すればよかったか。

駅に行く途中で世界一豪華なマクドナルドに立ちよる。シャンデリアがあるマクドナルドってなかなかない。

ブラガ(Braga)への移動含め、今回の移動はすべてCPというポルトガルのJRみたいな企業が運営する電車を利用。

www.cp.pt


ところで、サンベント駅などのように始発の電車は定刻通りなのだが、乗り換えは遅延するので、要注意。ちなみに今回の旅行では3回の乗り換えすべてが遅延した。

ところで自分のチケットも9時30分発となっており、Google Mapで検索しても9時30分発の列車が存在するはずなのに、駅の掲示板をみるとブラガ行きの電車は10時過ぎとなっている。駅員に訊いても次は10時過ぎといわれでもチケットはそうなっていないと、聞き返すとなぜかしつこいと怒り始めた。CPのアプリでもう一度確認すると、Campanhaで乗り換えがあったので、別の駅員に確認すると確かにブラガに行くにはそれが一番早く、プラットフォームを教えてもらえた。

駅員態度悪い。Googleはさすが。電車多用するならアプリは便利だし必須。

Comboios de Portugal

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乗り換えは時間がかかったが、ブラガのホテルは駅の目の前だったので特段問題なく、一日目終了。さて翌日は目玉の一つである、ボンジェズスへ。

To be continued

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