カナリーワーフのディールメーカー

LondonのCanary WharfでのM&Aの仕事、英語、観光等についてつれづれと

魅惑の国ポルトガル縦断5日間一人旅 ーその3ー ~エボラ~

3日目は世界遺産のエヴォラ歴史地区。中でもサンフランシスコ教会の人骨堂は是非訪れてみたいと思った場所だ。


2日間歩きまわって疲れたので、3日目は朝はゆっくりして10:30発のバスでエボラ(Evora)へ。エボラ行きのバスは地下鉄ブルーラインのジャルディン・ズーロジコ(Jardin Zoologico)駅を出てすぐのところにあるREDE EXPRESSOSという会社が運営するバスを利用。

Expressos

 ジャルディン・ズーロジコ駅の中の案内をたどって、駅を出てすぐ赤い看板が目に飛び込んで着る。

ぎりぎりに行くと人が並んでいてチケットを買うのが間に合わない可能性があるので要注意。私は幸運にも3分ほど出発が遅れたので間に合った。
 

バスにはコンセントはないがWiFiがあっていろいろとはかどる。

昼食

12時過ぎに到着したのでまずは腹ごしらえと思ってTripadvisorで一番人気のお店に行くが、残念ながらおやすみ。
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5/1の祝日と繋げて休んでいるお店が多いようで、やっているお店も人気店はどこも予約でいっぱい。仕方なく通りかかったこちらのお店に。

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入った時は貸切状態だったが、出る頃にはほぼ満席に。お店の女性は愛想良いものの英語は得意ではない様子。アレンテージョ地方の名物豚肉のあさり炒めが食べたかったが、メニューになく、とりあえずポークとワインを。ワインは並々注いでくれた。お味はなかなか美味しかった。ソースはこってりだけどしつこくはない。ワインに合う感じ。


水道橋(Acueducto del Agua de Plata)

観光はまずローマ時代の遺跡から。町の外の幹線道路を横切って城壁をまたいで民家の上にローマ時代に作られた水道橋がかかっている。2,000年も風雨に耐え現在も古の面影を伝えるそれらの構築物からは力強さを感じた。


ディアナ神殿(Templo de Diana)

こちらもローマ時代に作られた神殿で、いまは柱が残っているにすぎないが、町のシンボルとなっている。

エヴォラ大聖堂 (Sé de Évora)

レコンキスタによってキリスト教徒が支配を回復してすぐに建築がはじまった大聖堂。徐々に拡張されたとのことだが、この規模の町にしてはかなり威風堂々とした建築で内装も豪華だ。

これは最後の晩餐の場面だろうか。

受胎した聖母マリア像。妊娠した聖母の像は珍しい。それにしても聖母の周りの彫刻は黄金色で実に神々しい。

しかし、ポルトガルの小径はなぜこんなに絵になるのだろうか。ひっそりとした路地が好きな人には、ポルトガルはたまらないと思う。

白い壁に黄色がアクセントになっていて美しい。

サンフランシスコ教会(Igreja de São Francisco)


















人骨堂(Capela dos Ossos)

人骨堂はサンフランシスコ大聖堂の横に入り口がある。回廊を通り、チケット買って右に行くとすぐに壁面全てを人骨に覆われた空間が広がっている。

頭蓋骨の周りは石だと思っていたらそこも骨端の部分が埋め込まれたものだと気付いて、圧倒される。実に5,000人分の人骨が、柱、壁そして天井に所狭しかつ整然と敷き詰められている。

16世紀にはEvoraの市内外に43もの墓地が存在しており、人々の生活に必要な貴重な土地が不足する事態になっていた。そこで、土地の有効活用のために墓地の再整備が計画され、弔いの意味も込めて礼拝堂を立てることになった。さらに計画を主導していた修道士たちは、対抗宗教改革の時代背景の中、死に向き合い死について考えるために、敢えて骨が見えるようにしたそうだ。

自分はこれまでの人生で霊感があると思えるような体験はないので、霊感はほぼないのだと思うが、霊感強い方なら何か感じるのだろうか。無数の骸骨が柱から、壁から、天井から部屋の中を見つめているのであり、見ている自分は実は見られているのだという感覚すらしてくる。いや、実際そうなのかもしれない。

上にあがっていくとエボラの町を一望できる。


ヴァスコダガマの銅像と胡椒の木

ヴァスコダガマと言えば、大航海時代を代表する人物の一人で、言わずと知れたインド航路を開拓し、ポルトガルによる香辛料貿易の進出に大きな貢献を果たした人物だ。ここ、テストにでるところ。

冷凍技術がない古の時代において、香辛料は食料を保存するうえで極めて重宝された商品だったが、インド原産の胡椒はまさにその香辛料の王様だった。胡椒はかつて同じ重さの金と同じ値段で取引されていたともいわれ、胡椒の木はまさに金生る木と言っても過言ではなかった。ポルトガルのような小国が、かつてリスクをとって世界市場で肝となる商品を独占し、7つの海に覇を唱えたことに想いをはせると、ロマンがある。

素晴らしい公園で、コーヒーでも買ってゆっくりしたいところだったが、帰りのバスの時間になったので、一路リスボンへ。

夕食: Cervejaria Trindade

色々なブログや旅行記事で紹介されているお店。Rossio駅の方からは、坂を登って行く必要があり、Googleマップだけ見ていると近そうだが、以外に行くのに時間がかかる。店内かなり広いが、ほぼ満席だったので、やはり人気店なのだろう。

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おススメを尋ねるとシーフードを勧められたので、ポルトワインと以下を注文。ポルトワイン本当に甘い!



個人的にはそれほど満足度は高くなかった。翌日どうしても行きたいシントラに行くという予定があったためあたる可能性も踏まえて牡蠣は断腸の思いで断念(なんともったいない!)海老もポルトガルじゃないと食べられないわけではない。

ここまでタコを食べてないので、タコのリゾットなんかないのかと聞いても、タコのサラダしかないとのことなので、それを頼んだところ、何が入っているのかわからないがじゃりじゃりとした食感のものが多く、クレームいれたいくらいに口に合わなかった。スープはおいしかった。

そんなこんなで夜は更けて次の日は期待のシントラ観光へ。

To be continued

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