ロンドンから1時間ちょっと電車で南に行ったところに、ヒーバー城(Hever Castle)という小さなお城がある。休日に日帰りで足をのばすのにちょうどよい距離にあって、自然に囲まれとても癒される場所である。
入場するとすぐにお城見えてくる。お城はウェブサイトで見るよりも小さく見える。お城というより館というと表現の方が適切な気も。
この日は年に1度の軍隊フェアをやっているらしく、そこかしこに戦車などが展示されていたり、軍服のコスプレをした老若男女が役を演じていた。
中に入るとアンブーリンや歴代の城主がどのようなところで生活したのかについての説明や展示を目にすることができる。3階建でそれぞれの階に部屋が3~4ある。アンブーリンは、離婚歴の多さでかの有名なイングランド王ヘンリ8世の2人目の妃である。世界史好きの人は、自身の離婚問題でローマ教皇と喧嘩してイギリス国教会を創立したヘンリ8世を覚えているのではないかと思うが、その離婚を引き起こした当事者がアンブーリンである。
最初はアンブーリンやヘンリ8世、そしてスチュアート朝の王様との関わり、最後に19世紀後半にヒーバー城を購入し現在の姿にしたアスターに関しての展示が見られるという流れ。
清教徒革命や名誉革命の際に王党派の居城として一時期使われたこともあったらしい。このような小さな城で敵の襲撃を撃退することができるのか近人的にははなはだ疑問だった。
ゆっくり回っても1.5時間程度。
ちょうどお昼になってお腹も空いてきたので、カフェでご飯。
そのあとは庭園へ。大人でもMaze(迷路)などはなかなかワクワクする。両側が人間の身長より高い緑の壁で先は見えず、ところどころにわかれ道がある。
ただし、別記事で紹介するリーズ城に比べれば、ここのMazeは初級者編。Mazeの近くにも緑にあふれ、花がきれいに植えられている庭園がある。
地図をなくしてしまったので、これで全部か、いやそんなはずはないと奥に行くとさらに広大で庭園と湖があった。庭園はローマ時代のような壁や柱、アーチが緑と色とりどりの植物と調和してとても美しい。
写真は、後日追加掲載予定。
結婚式が行われることも多く私が訪れた日も15:30から結婚式のため庭園は入場制限がかかってた。
昼下がりに庭園を散歩し、花を愛でて池に船を浮かべる貴族の生活のなんと優雅なこと。家族連れやカップルでかなり賑わっていた
またWater Mazeというところが湖畔にあるのだが、個人的にはここがなかなか面白かった。真ん中の塔に向かって歩いていくと何かが起こる、、、?何が起こるかは是非行って試してほしい。
庭園を一通り回って2時半に退散。9時頃にロンドンを出たので、ゆっくり回って、お昼御飯も含めて、所要時間は6時間ほど。
ちなみに城の隣にあるコテージで宿泊することもできるようだ。お部屋は高級感があって素晴らしい。
ちなみに結婚式をここで執り行う場合の宿泊にも利用できるとのこと。ここで結婚式をしたら、リアルプリンセス気分を味わえて奥さんは喜ぶに違いない。
アクセス
ロンドンから1時間ちょっと電車で南に行ったところにある。
最寄りは、Hever駅だが、かなり小さい駅でタクシーを使う場合は事前に呼んでおく必要がありそう。私は歩いて向かったため、もしかしたら読んでもタクシーは来ないのかもしれない。徒歩だと15~20分。
公式ウェブサイトではEdenbridge Town駅からタクシーを使うルートが紹介されている。
入場料
ネットで予約すれば、少し割引きがある。2018年6月末現在の大人の入場料(城&庭園)をオンラインで購入する場合価格は£16.25となっている。詳しくは下記をご参照。
https://www.myonlinebooking.co.uk/hevercastle/buy.aspx?tid=3
最後に
イギリス人に週末に行ってきたと言っても、そこどこ?となることが意外にも多いが逆にそれがいい。デスクワークに疲れ都会の喧騒から少し離れて美しい景色に癒された贅沢な時間だった。
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