カナリーワーフのディールメーカー

LondonのCanary WharfでのM&Aの仕事、英語、観光等についてつれづれと

英国お城探訪記~Dunnottar Castle(ダノッター城)~

ダノッター城はスコットランドの東海岸の断崖絶壁に建てられた古城だ。旅行好きにはおなじみの米旅行サイトトリップアドバイザーで「死ぬまでに行きたいお城」で第5位にランクインしている。

www.tripadvisor.jp


スコットランドの首都エディンバラ(Edinburgh)からアバディーン(Aberdeen)に向かう高速バスが止まるDunnottar Junctionというバス停で降りて、海に向かって歩いていくと遠くからは家のような、そして近づくにつ入れ廃墟のような姿が見えてくる。

駐車場を通り過ぎてさらに近付くと、そこには息を飲むような絶景が忽然と姿を現す。


空の蒼と海の青と、そしてカモメの歌と潮の香り。切り立った崖の上に鎮座するお城。


目前に迫っていても城へ渡るには、一端谷を下って崖を登っていく必要がある。見上げたダノッター城は上から見るのとはまた
異なってすごく巨大に見える。


近づくにつれて無骨でそしてゴツゴツしたその城壁そして飾り気のない縄文が近づいてくるそもそも扉と言うより洞窟トンネルと言ったほうが近いかもしれないそんなと無骨な建物なのだ。

ラピタを連想させるような半壊し、人気がなく、草木が建物の至る所にところどころに自然に生えている。廃墟好きにはほんとにたまらない光景。

ダノッター城の地図


建物の中といっても天井が抜けているのでもはや構築物と言ったほうが正しいのかもしれない。

1つの部屋を除いては基本的に全く家具なども置いておらず15世紀14世紀当時のフレームがそのまま残っている。

唯一家具が置いてあるGreat Hall

城からの眺め。どこまでも広がる海と空。

こんないかにもは難攻不落の城がなぜ廃墟になったかと言えば清教徒革命やその後のジャコバイトの反乱等の戦火に巻き込まれ、戦争によって破壊されたようだ。

Annals of Ulsterという年代記に7世紀時点で既に存在が確認されていた。その後スコットランドの先住民であるピクト人が占領し、スコットランド王国の源流となるアルバ王国に属した。その後ヴァイキングによる侵攻により王が戦死したとの記録が残っている。

フェルギュスというアーサー王伝説に登場する騎士による騎士道物語にも登場する。その後中世を通じてその地理的な戦略性からイングランドとスコットランドの構想で度々戦場となった。

清教徒革命の際には、スコットランド王室の即位などで使われる伝家の宝石が運びこまれたが、クロムウェル軍の攻撃に耐えかねて一説によれば、ビーチに下ろして海藻業者のバケツに紛れて持ち去った。

このビーチから宝石は持ち去られたのだろうか。

その後クロムウェルに敗れ、城は破壊された。破壊される前のお城のミニチュア。

一時城は再興されたが、ジャコバイトによる反乱の際に政府軍の侵攻をうけ、その後は再建されずに打ちすてられた。


お城からみた対岸。険峻な崖で、陸から攻めるのは困難を極めただろう。しかし、戦艦から砲弾の雨を降らされたら防ぎきるのは難しいのかもしれない。

お城に向かう道の風景の絶景。

夕暮れのダノッター城はさらに美しいに違いないが、Aberdeenに宿泊する場合で公共交通機関を利用する場合は、バスの時間があるので、夕焼けが見える時間まで滞在するのは難しい。

夕焼けのダノッター城の写真を撮りたいなら、近くのStoneheavenに泊るか、自分で車を運転する必要がある。

アクセスはあまり良くないが、間違いなく絶景で、廃墟好きの自分にはたまらないお城だった。

A04 地球の歩き方 湖水地方&スコットランド 2018?2019 (地球の歩き方 A 4)

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ヨーロッパの古城と宮殿 (ビジュアル選書)

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世界絶景古城

世界絶景古城

エディンバラでお勧めのレストラン~Arcade Bar, Haggis and Whisky House~

スコットランドを旅して地元の料理を食べたくなったので、やっぱりハギス(Haggis)でしょうということで、Arcade Bar, Haggis and Whisky Houseというお店に。

もともと旅行を計画していた時にだれかのブログで良かったと読んでいて、トリップアドバイザーでも評判が良かったので気になっていたのだが、さらに自分が止まったホステルにもにも近いということで、予約もせずに行ってみた。

場所は、カーブした坂にオシャレな建物が並ぶCockburn Street。


オシャレな店構えで、「The best haggis in town」との文字。自信満々。期待が高まる。

店内の様子。さすがスコットランドは緯度が高いので8時過ぎても外が明るい。

メニュー。


個人的には赤ワインが合いそうだなと勝手に思っていたが、ハギスには何のお酒が合うのか聞いたところあくまで好みの問題なので、ビールでもウイスキーでもと言われ、結局3 point lagartというビールを注文。キリッとしてスッキリした味。

ハギスはPrinces Diana haggis with special creamy sauceを注文。店員のお姉さんに普通のやつとこれとどっちがいいか訊いたところ、好みの問題だといわれたので、どっちが好きか訊いたらこうなった。

ちなみに、ハギスと言えば、昔フランス大統領だったシラク氏が他国首脳との会談中に「ひどい料理を食べるような連中は信用がならないということだ」と言及したことが報道され、ひどい料理のように言われていたとのことで、どんなもんかとドキドキしていた。


ハギスってもっと庶民的な感じで見た目がきついのかと思っていたが、結構上品な見た目。



ハギスの下に株、そのさらに下にマッシュポテトという三層構造。その周りにクリーミーなソース。ハギスがお城でソースがお堀のようだと思ったが、少しは意識しているのだろうか。それとも私の妄想か。ハギスの部分は香辛料でピリッとした味で内臓特有の臭みが抑えられて、濃厚さを味わえる。マッシュポテトもリッチで濃厚な味わい。その間の株がさっぱりしていて、ちょうどお口直しになってバランスをとっている。

これはお酒が進む。ウイスキーのソースをかけるくらいだから、ウイスキーが一番合うのかもしれないが、個人的には赤ワインも結構合うと感じたので、赤ワインを追加注文。

シラク元大統領は美味しいものたくさん食べて、庶民が食すものはお口に合わないのだろうが、個人的には同意しかねるなと。

駅にも観光の中心ロイヤルマイルにも近く、予約なしでもカウンターでサクッと入れて、お味も良いということで、ハギスを食べたいという旅行客には使い勝手がよく、ちょうどいいお店。ハギスが苦手な人はウイスキーを楽しむのもいいかも。隣に座っていた日本人の二人組はスコッチウイスキーを飲み比べて楽しそうだった。

写真はカウンター越しの壁一面のウイスキーの品ぞろえ。

やっぱりウイスキーにすればよかったかな。

#ちょうどいいお店

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A04 地球の歩き方 湖水地方&スコットランド 2018?2019 (地球の歩き方 A 4)

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スコットランド 歴史を歩く (岩波新書)

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英国お城探訪記~Hampton Court Palace(ハンプトン・コート宮殿)~【ロンドン近郊】

今回は週末を利用してロンドン市内を横切って流れるテムズ川上流にあるイギリス王家の旧宮殿であるHampton Court Palace(ハンプトン・コート宮殿)に行ってきた。

ヘンリ8世の寵臣で人臣を極めたトマス・ウルジーが最初に建て、その後ヘンリ8世に進呈され、イギリス王室の居城の一つとなった宮殿だ。

敷地に入るとすぐに赤色の宮殿目に飛び込んでくる。朝は逆光だが、建物のスカイラインがいかにもお城っぽくて良い。



幸いにも好天に恵まれ写真撮影には最高だが、かなり暑かったのでまずは庭園見てから建物の中に避難しようと考えて、最初に庭園へ。

Rose Gardenは、チケットなくても入れる場所であるためか、はっきり言ってしまえばそこまですごくない。綺麗と言えば綺麗だけれども、なかには枯れているものもあったりと、完璧に手入れされている様子ではなかった。

Kitchen Gardenは要は宮殿の野菜畑なので、時間ない人はとばすのがよい。


次にMaze(迷路)。宮殿への入場券を持っていれば無料だが、持っていなければ、Maze用のチケットを購入する必要がある。このMazeは、ぱっと見あまり規模が大きくなさそうだったので、簡単だろうと思ったよりも難しい。

結局真ん中の写真撮影ポイントにはたどり着くことができたけれども、出口を探している間に堂々巡りし、いつまでも迷っているわけにもいかないので、潔く入り口まで戻って脱出した。悔しい。

ちなみにこのMazeはところどころ植木の壁がすかすかになっており、となりの道などが見えていたりして、Leeds CastleやHever Castleよりもメンテナンス状態が良くない印象を持った。


さて、いよいよ宮殿中へ。門をくぐって中庭が広い。もはや広場。その周りの建築は迫力があって、まさに宮殿というたたずまい。

まずは、ヘンリ8世の時代からあった、Great Hallへ。なお、この宮殿時代は、ウィリアム3世の時代に拡張され、ヘンリ8世の時代の建物は一部分しか現存していない。

どうも演劇のパフォーマンス(無料)が11時半から開始されるということで人々がGreat Hallの中でそれを待っている様子。

ステンドグラスが色鮮やかで美しい。

豪華なステンドグラスとそれから中世のイギリスに特徴の特有の模様。

イギリスのお城ではお約束のタペストリー。ヘンリ8世が息子のためにフランドルで作らせたものは当時1枚£2,000の連作。1枚で軍艦が一隻買える値段だったとのこと。今は金持ちはステータスシンボルとしてフェラーリを買うが、当時は代わりにタペストリーを買ったそうだ。

立派な鹿の角。ハンティングの成果なのだろうか。

パフォーマンスは、当時の衣装を着た人たちが、ヘンリ8世等に扮して行うものだ。よっぽど英語が得意でなければ話についていくことは難しいかもしれない。発音自体はきれいな発音で喋っているのだが、何せマイクがないので立ち位置によっては音量がちいさいし、時代劇みたいなものなので歴史に対する理解が多少必要だ。

途中でちょっと飽きただねそのまま先へ進むことに。

当時遊ばれていたゲーム。

ヘンリ8世の時代の執務室。質素。

ヘンリ8世の肖像画。世界史の教科書とか資料集によく出てくるやつだ。堂々として存在感がある。ヘンリ8世の肖像画はいろいろなところで見かけるが、どれも威厳たっぷりの姿で描かれており、写真がない当時としては一種の広報、ブランディング戦略だったのだろう。

意思を投げつけられているのは、ローマ教皇。ヘンリ8世とローマ教皇との反目を如実に現した一枚。

戦争と相続でスペインとドイツ(北イタリア含む)にわたる広大な領域を支配し、時の人であった神聖ローマ皇帝カール5世。肖像画でここまで顎が突き出ている人も珍しい。

フランス国王でカール5世やヘンリ8世と欧州における覇権を競い合ったフランソワ1世。勝手にもっと細身・ブロンドの美男子を想像していたが意外に庶民的な顔。

枢密院会議が開かれた部屋。

ヘンリ8世と妻の一人が永遠の愛を誓った部屋。


その先はChapel Royalへ。内部は残念ながら写真禁止だが、すごく豪華で一見の価値あり。テュダー時代の宮殿内部は意外に質素にもかかわらず、チャペルは非常に豪華であるのが、中世の社会をよく表している。高校生の時なぜ世界史でこんなにキリスト教のことを習うのかと不思議だったが、今に残る当時の建物等を見るにつけて、キリスト教の財力・権力の大きさ、社会への影響力を実感する。

その後はGeorgian Storyということで、テューダー朝の次のハノーヴァー朝以降に建て替えられた部屋を見学。テューダー朝の素朴で力強く、中世独特の少しくらい雰囲気から、一気に豪華絢爛で華やかな雰囲気に変わる。

宮殿に上がる階段。

護衛の服も派手。

Dining Room

当時のドレス。如何にも貴族という雰囲気。

お次はDrawing Room。壁から天井まで油絵でびっしり埋め尽くされていて豪華絢爛。

天井にも素晴らしい絵が。

王の寝室。

お風呂。

その後噴水のある中庭に下りた。

個人的に回廊という構図が好き。

ヘンリ8世の時計。

その後入口と反対側の庭園、The Great Fountain Gardenへ。とても広くて、公園のよう。

噴水の池は藻が発生していなければ、宮殿が反射してもっときれいな写真が撮れたんだけど。

さらにその横のThe Privy Gardenに移動。こちらはウィリアム3世が造らせたバロック様式の庭園。

イメージ通りの如何にもヨーロッパの王侯貴族が住む宮殿という雰囲気。

庭園はきれいに整えられていて、きれいな造形になっているはずなのだが、大きすぎて地上からはよくわからないが、建物の上から眺めるのがちょうどよい。ウィリアム3世もこの風景を眺めていたのだ。


さらにテムズ川の方に進んでいくとThe Knot Gardenが。先ほど見たThe Rose Gardenと同じ日にとった写真とは思えないほど良く手入れされた色鮮やかな花が咲き誇っている。

暑さに耐えられなくなってきたので、William III's Apartmentの中に避難。

またまた、豪華な階段。王に謁見に来た者はいきなりこれで出迎えられる。

壁一面の装飾は全て剣や銃等の武器!

王に謁見する部屋。

王の執務室。

宝箱発見!?

昔のハンプトン・コート宮殿を描いた図。

Dining Room。

壁には美しい女性を描いた油絵がずらっと。中でも特に良いと思った一枚。

その後は、Young Henry VIII's Storyという展示へ。ヘンリ8世といえば、絶対王政という時代背景もえいきょうして、独断専行で離婚癖がある、太ったおじさんというイメージを持っている人も多いと思われるが、この展示では彼の違う一面を解き明かしている。

しかし、長くなるので、詳細はまた別の機会に。

そんなこんなで日も傾いてきたので、宮殿を後に。

駅から、宮殿に行く途中の橋で撮ったテムズ川。

イギリス旅行でお城・宮殿に行ってみたいという人には、ハンプトン・コート宮殿はお勧め。ケンジントン宮殿も豪華だが、もっと館というイメージだし、Hever Castleも庭園は素晴らしいが、内装はより質素だ。

canarywharf-deal-ma.hatenablog.com


行き方は、Waterloo駅から、Southwestern realwayで30~40分ほど。料金は事前に予約すれば£12~13程度。


A02 地球の歩き方 イギリス 2017~2018

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特に英語があまり得意でないならば、あらかじめイギリスの歴史を少しかじっておくとさらに楽しめると思う。

英国お城探訪記~Hever Castle~【ロンドン近郊】

ロンドンから1時間ちょっと電車で南に行ったところに、ヒーバー城(Hever Castle)という小さなお城がある。休日に日帰りで足をのばすのにちょうどよい距離にあって、自然に囲まれとても癒される場所である。

入場するとすぐにお城見えてくる。お城はウェブサイトで見るよりも小さく見える。お城というより館というと表現の方が適切な気も。


この日は年に1度の軍隊フェアをやっているらしく、そこかしこに戦車などが展示されていたり、軍服のコスプレをした老若男女が役を演じていた。


中に入るとアンブーリンや歴代の城主がどのようなところで生活したのかについての説明や展示を目にすることができる。3階建でそれぞれの階に部屋が3~4ある。アンブーリンは、離婚歴の多さでかの有名なイングランド王ヘンリ8世の2人目の妃である。世界史好きの人は、自身の離婚問題でローマ教皇と喧嘩してイギリス国教会を創立したヘンリ8世を覚えているのではないかと思うが、その離婚を引き起こした当事者がアンブーリンである。

最初はアンブーリンやヘンリ8世、そしてスチュアート朝の王様との関わり、最後に19世紀後半にヒーバー城を購入し現在の姿にしたアスターに関しての展示が見られるという流れ。

清教徒革命や名誉革命の際に王党派の居城として一時期使われたこともあったらしい。このような小さな城で敵の襲撃を撃退することができるのか近人的にははなはだ疑問だった。

ゆっくり回っても1.5時間程度。

ちょうどお昼になってお腹も空いてきたので、カフェでご飯。

そのあとは庭園へ。大人でもMaze(迷路)などはなかなかワクワクする。両側が人間の身長より高い緑の壁で先は見えず、ところどころにわかれ道がある。

ただし、別記事で紹介するリーズ城に比べれば、ここのMazeは初級者編。Mazeの近くにも緑にあふれ、花がきれいに植えられている庭園がある。

地図をなくしてしまったので、これで全部か、いやそんなはずはないと奥に行くとさらに広大で庭園と湖があった。庭園はローマ時代のような壁や柱、アーチが緑と色とりどりの植物と調和してとても美しい。

写真は、後日追加掲載予定。

結婚式が行われることも多く私が訪れた日も15:30から結婚式のため庭園は入場制限がかかってた。

昼下がりに庭園を散歩し、花を愛でて池に船を浮かべる貴族の生活のなんと優雅なこと。家族連れやカップルでかなり賑わっていた

またWater Mazeというところが湖畔にあるのだが、個人的にはここがなかなか面白かった。真ん中の塔に向かって歩いていくと何かが起こる、、、?何が起こるかは是非行って試してほしい。

庭園を一通り回って2時半に退散。9時頃にロンドンを出たので、ゆっくり回って、お昼御飯も含めて、所要時間は6時間ほど。

ちなみに城の隣にあるコテージで宿泊することもできるようだ。お部屋は高級感があって素晴らしい。
https://gio6v3sgme0lorck1bp74b12-wpengine.netdna-ssl.com/wp-content/uploads/2015/02/Tidemans-Bedroom-680x452.jpg

ちなみに結婚式をここで執り行う場合の宿泊にも利用できるとのこと。ここで結婚式をしたら、リアルプリンセス気分を味わえて奥さんは喜ぶに違いない。
https://gio6v3sgme0lorck1bp74b12-wpengine.netdna-ssl.com/wp-content/uploads/2014/08/hever-castle-venue-hire-astor-wing-weddings-bridge-1020x599.jpg

https://gio6v3sgme0lorck1bp74b12-wpengine.netdna-ssl.com/wp-content/uploads/2014/08/hever-castle-venue-hire-marquee-weddings-castle-view-1020x599.jpg
(写真は公式ウェブサイトから引用)

アクセス

ロンドンから1時間ちょっと電車で南に行ったところにある。


最寄りは、Hever駅だが、かなり小さい駅でタクシーを使う場合は事前に呼んでおく必要がありそう。私は歩いて向かったため、もしかしたら読んでもタクシーは来ないのかもしれない。徒歩だと15~20分。

公式ウェブサイトではEdenbridge Town駅からタクシーを使うルートが紹介されている。

入場料

ネットで予約すれば、少し割引きがある。2018年6月末現在の大人の入場料(城&庭園)をオンラインで購入する場合価格は£16.25となっている。詳しくは下記をご参照。

https://www.myonlinebooking.co.uk/hevercastle/buy.aspx?tid=3

最後に

イギリス人に週末に行ってきたと言っても、そこどこ?となることが意外にも多いが逆にそれがいい。デスクワークに疲れ都会の喧騒から少し離れて美しい景色に癒された贅沢な時間だった。



イギリスの古城を旅する

イギリスの古城を旅する

【一時帰国】お寿司 -その2- 金沢まいもん寿司

日本に戻る飛行機の中でちょうどガイアの夜明けをみて上野に新しく開業したパルコやの5階、口福回廊にグルメ回転寿司として有名な金沢まいもん寿司ができたのを知って、寿司好きとしては行かねばなるまいということで早速行ってきた。

アクセス

東京都 台東区 上野 3-24-6 PARCO_ya(パルコヤ) 6F 口福回廊

システム

平日ランチタイムの12時前に行ったので、5~6組みしか並んでいなかったが、もっと込んでいる時は整理券をもらって後で戻ってくることができる。

ネタ

塩水ウニ 期間限定@760円
甘い!

貝三昧(つぶ、ばい、ミル)@760円
貝好きにはたまらない!

のどぐろ@560円
北陸と言えばこれ!油がのっているのにしつこくなく、旨味がふわりと広がってくる。

能登産赤西貝@760円
七尾湾でとれた希少なもの。コリコリとした食感貝の風味が美味しい。

本マグロ大トロ@760円
口の中でとろけ、旨味がジワリと広がっていくたまりません。

カニがんこ盛り@760
うまみが半端ないカニを口いっぱい頬張る。そして濃厚なカニ味噌が程よいアクセントになっている。幸せ。

加賀百万石握り@1,300円
しろえび、かに、バイ貝、甘えび、のどぐろ
白えびは上品なほんのりあまい、甘えびはしっかりした甘さ、バイ貝はコリコリ。思わず写真撮る前にのどぐろを食べてしまった(笑)

がすえび@460円
金沢特有のネタとのこと。はじめて食べたけれど、宣伝通り甘えび以上に甘い!ツーンとしたボタンエビにも似た独特の味のあと、しっかりした甘みがこれほどかという感じ。

ボタンエビがなかったのは残念だったが、がすえび美味しかったので十分満足できた。

お代

いいネタばかり食べたこともあり、お酒なしでトータルのお値段が6,706円、20皿なので一貫あたり335円と確実に高め。しかし、グルメ回転寿司かつ金沢の地元ネタを前面に打ち出しているので、いいネタを頼まないという選択肢はないだろう。

使い方は、普通の回転寿司の予算に収めるなら金沢特有ののネタを4-5皿か、腹一杯食べてやや安めの回らないお寿司、例えばまんてん寿司などのかわりとしてというところか。

ガイアの夜明けによれば、冬は香箱ガニも出るようなので、季節を変えてまた行きたい。

【一時帰国】お寿司 -その1- すし処 新田中

私は3度の飯よりお寿司が好きなので、日本に帰国する場合には必ずお寿司を食べると決めている。今回は久々にお寿司を腹一杯食べたいということで、食べ放題のお店を探すことにした。寿司食べ放題と言えば、梅丘寿司の美登利総本店と思って調べてみると、なんともう食べ放題をやっていない。


他にないか調べるうちに良さそうだと思われたのが、すし処 新田中だ。素晴らしいことに予約が取れるではないか!並ばなくて良いというのは忙しい人の味方。

ロケーション

場所は都立大学前駅から徒歩10分ほど。



システム

まずお店のシステムとしては、1人の職人で4人の注文に対応。職人の守備範囲のうち客からみて一番左の客から順番に注文する。


最初に中トロと漬けマグロ2貫ずつそこからお好みで注文していく。基本は注文1回につきネタ二種類、計4貫。ネタ3種類なら3貫(ただし、最後のターンは4貫くらい注文できた。)


つまり食べ放題とは言え、もとをとろうとしてガンガン頼むことはできない。しかし、大トロ、ボタンエビ、赤貝、ウニなどの高級ネタも注文できるので、注文回数とネタのコンビネーション次第で、もとをとりたい場合も十分に目的を達成できそう。

ネタ

では、食べ放題スタート!制限時間は70分。

車海老は活とボイル。活はピクピク動いていて新鮮!お塩で頂いて弾力がすごい。ボイルは旨味がしっかりしていて良い。

ウニ!は写真を撮り忘れた。甘みがあって◎

赤貝は食感がよく臭みがなく、つぶ貝はお塩で頂いたのははじめてだが、あっさりしていて美味しい。

白えびは上品な甘みがあり、コハダは程よく酸味がきいている。

ボタンエビは甘みとボタンエビ独特の風味が強い。
イカ3種は左から、あおり、すみ、しろ。同じイカでも全然違う 一番好みはすみイカ、イカの食感でありながら一番かみきりやすい食感がよい。

昆布締め4種はヒラメ、タイ、キス、カイワレ。昆布じめ発明した方は天才じゃなかろうかと毎回思う。旨味がしっかり引き出されて、日本酒がほしくなる。

生カキは、何か悪いわけではないけど、正直食べなくても良かったかな。煮ハマグリは旨味が濃厚。

残りのターンが少なくなってきたので、ここからは1貫ずついろいろ試すことに。

アワビはこりこりした食感がたまらなく、あおやぎは風味があるけど臭みがない。サザエもまたアワビと違ったこりこり感が良い。

みる貝は弾力があって、たいら貝は初めてだったが、 味も食感も(それほどコリコリしていないという点で)あっさりしていて新鮮だった。

お代

このほかに味噌汁とデザートとして西瓜がついてくるので、通常の食べ放題のように本当に好きなだけ食べられるわけではないものの、十分満腹になるし、クオリティも高くて満足度が高い。32貫食べて、お代は税込み4,104円(女性の場合は3,888円)。1貫あたり128円だ。高級ネタも含まれてこの値段である。コスパは素晴らしいと言えるだろう。

次回帰国する時再訪すること間違いない。

寿司の教科書 最新版 (e-MOOK)

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食べログBOOKS「鮨」 (saita mook 食べログBOOKS)

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ロンドンーオックスフォード日帰り旅行

イギリス最古の大学であり、世界的に有名なオックスフォード大学 (University of Oxford) を中心として発展してきたオックスフォード。オックスフォード大学はTimes High Educationが発表する世界大学ランキング2017年版で4位であり、数々の著名人を輩出している。そんなオックスフォードはロンドンから日帰りで行ける距離にある。

オックスフォードへの行き方

ロンドンからはバスと電車での生き方がある。ざっくり言えば、バスの方が安く、電車の方が速い。しかし電車でも早めに予約し、混雑する時間帯を避ければ往復10ポンド代で行くことも可能。


まずは適当なウェブサイトで一番安いチケットを探して、その後鉄道会社の公式ウェブサイトで予約する。往々にして公式ウェブサイト以外は、Booking feeと言って手数料を数ポンド取られるので、ひと手間かけて節約。


電車はバディントン駅から出るものが有名だが、今回はMarylebone 駅から出発する電車で向かった。所要時間は1時間。充電器もWifiもあるので、風景を見飽きても大丈夫。有名なラドクリフカメラ(Radcliffe Camera)に入るために、ツアーを申し込んだが朝9時からしか空きがなく、8時台にはオックスフォードに到着。

朝日が降り注ぐなか人通りが少なく静かにたたずむ街並みは中世の面影を残していて美しかった。

Bodleian Library

まずはツアーのスタート地点、Bodleian Libraryへ。

ちなみにツアーは以下のサイトから予約する。
What's On? | Tours


オックスフォード大学図書館は14世紀に整備されたが、英国国教会派によるカトリック文献の排斥などの思惑により一時閉鎖に追い込まれていたが、16世紀後半にThomas Bodleyという人が、私財を費やして(と言っても彼は富豪の未亡人と結婚したおかげだが)図書館を再興し、発展した。Bodleian LibraryのBodleianは彼の名にちなんだものだ。


ツアーは15人ほどで、ガイドは英語だが、必要であれば日本語のパンフレットがもらえる。

2,500万冊の本を所蔵している。ちなみにライバルのケンブリッジ、米国の名門大学ハーバードやイェールの図書館は900万冊前後の所蔵なので、大学図書館として圧倒的に規模が大きいことがわかる。また、マグナカルタを4部所蔵するなど、そのコレクションには歴史的に重要かつ貴重な文献も含まれており、質の面でも素晴らしい。

18世紀以降、全ての出版物を所蔵する役割を果たしており、今日でも毎週3,000冊/部の前の週の新刊書、新聞などを新たに所蔵しているとのこと。また、英国内の図書のみならず、海外の図書も多く所蔵しており、例えば日本、中国、韓国はそのコレクションのみならず専門の司書も配備している。現在600人にのぼる職員を抱えており、陣容はもはや大企業並みだ。

Divinity School

1420年に建てられた 大学内で最古の建物の一つ。教会の如く立派な装飾を施したため予算が度々不足し建築にかなり時間がかかった。最終的には予算不足のために装飾の一部を削った様子がうかがえる。


もともとは大学の中心だったが、大学の規模拡大とともに、講義活動は別の建物に移転し、代わりに図書館の一部となった。天井には寄付者のイニシャルが刻まれている。

なお、ハリーポッターと賢者の石にも使われている。

Convocation House

当時まだカレッジごとに独立したシステムやルールで運営されていたが、カンタベリー大司教を兼任していた当時の学長であるWilliam Laudはuniversityとして統一したルールを定めることを意図して、この部屋が改革の本部が置かれた。



なお、このWilliam Laudという人物は、イギリス国教会を奉じていたが、チャールズ一世の信任を背景に他宗派に強要したため、清教徒革命の遠因を作った人物でもある。また、清教徒革命の際には、王党派の本部がおかれた。

Chancellor's Court

中世から1960年まで実際にこの部屋で裁判所行われ、死罪や投獄の判決などの重刑を科すこともあった。もともとは、学生と街の住民対立の解決手段として始まったものが、中世の時代は同地域の唯一の権威として紛争可決に役立った。学生が飲み食いしても、代金を払わなかったことが頻繁にあったらしい。ケンブリッジ設立の経緯といい、オックスフォードの学生は結構不良が多いのかしら。

図書館内部

実際にはそれぞれの学部やテーマごとに閲覧室があるが、ツアーで入ったのは哲学や古典の閲覧室。中世から代々受け継がれてきた書物のオリジナルが所狭しと並んでいる。重厚な建築、一面の分厚い本、静寂の3つがそろったら、許されるならば時を忘れて一日中本を読んでしまうに違いない。残念ながら、撮影禁止なのでオフィシャルウェブサイトの画像を引用

https://www.bodleian.ox.ac.uk/__data/assets/image/0007/196261/300x223_tours_DH_2.jpg

Radcliffe Camera

18世紀に図書館の拡張の際に建てられた新古典主義の建物で、カメラはラテン語「丸天井の部屋」の意。なお、(オックスフォードの学生に知人がいなければ)ツアーでないと入れないが、内部は撮影禁止。カメラだがカメラ禁止。なので螺旋階段だけ。

ためいき橋(Bridge of Sighs)

イタリアにある同名の橋にちなんで名づけられたという。

聖マリア教会(University Church of St Mary the Virgin)

お金を払えば塔の上に登れる。オックスフォードの街を一望できて晴れの日はおすすめ。

昼食:

パイ専門店。オリジナルはレバーが入ったミートパイで、外はサクッと中は濃厚な味わい。グレイビーソースをたっぷりかけて頂く。

トリニティカレッジ(Trinity College)

オックスフォードと言えば、カレッジを巡らないわけにはいかないだろうということで、広大な敷地と美しい庭園で有名なトリニティカレッジへ。


噂にたがわぬ美しさ。勉強の合間に散歩したら、良い気分転換になりそう。一緒に図書館行って、ランチを食べて、講堂に通ったら恋も芽生えそう。

クライストチャーチ(Christ Church)

オックスフォードを代表するカレッジであり、オックスフォード地区の大聖堂を有する。数多くの首相を輩出し、映画ハリーポッターの撮影にも使われた非常に有名なカレッジ。なお、ニュージーランドの都市はこのカレッジにちなんで名づけられた。


残念ながら大聖堂はイベントのため閉館とのことで、ハリーポッターの撮影で使われたDining hallのみ見学。さすがハリーポッターは有名で、すごい行列。なお、入場は14時からで14時前にはすでに行列ができている。

これは40分前時点の行列。

ハリーポッターに出てくるホグワーツの食堂のシーンで使われたダイニングホール。

http://hogsford.com/wp-content/uploads/2015/09/Harry-Potter-Great-Hall-1.png

映画の中のダイニングホール。

アシュモレアン博物館(Ashmolean Museum of Art and Archeology)

世界最古の大学博物館である。大学博物館だと思ってあまり期待していなかったが、かなり広く、古代オリエントやエジプトから現代にいたるまで、極東から西欧に至る世界各地の様々な逸品を所蔵している。

ギリシャ・ローマの彫刻に加え、中国の景徳鎮、イギリスのシルバーウェアのコレクションが秀逸だった。また、中東の美術品の鮮やかなターコイズや青色の色使いが印象的だった。

最後に

いくつものカレッジを見て回りたいとか、博物館をじっくり見学したい場合は別だが、基本的にロンドンから日帰りで主要な観光名所は一通り満足に見ることができた。

オックスフォードの街並みは、ゴシック様式の建築が多いからか、歴史的な建物が今も街の景観を形作っているという点では同じでも、以前行ったポルトガルとは随分異なった雰囲気だった。時に凝った装飾はあっても全体的にシンプルで力強い印象が強く、緑と歴史が絶妙に調和した街並みは、非常に印象的だった。

A02 地球の歩き方 イギリス 2017~2018

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